ビジネス動画制作の依頼で迷わないために。実写・手書きアニメーション・モーショングラフィックスの「違い」と「使い分け」

企業向けアニメーション映像制作を行っているMOVING MOTIONの森田です。
「自社のサービス紹介動画を作りたい」と考えたとき、最初に直面するのが「どんな表現手法で作るべきか?」という悩みではないでしょうか?
実写で撮影するべきか、アニメーションにするべきか。アニメーションならどんなタッチが良いのか……。
制作会社に相談する前に、ある程度の方向性を決めておきたいところですが、それぞれのメリット・デメリットを正確に把握するのは難しいものです。
結論からお伝えすると、これら主要な表現手法に絶対的な「正解・不正解」はありません。
あるのは「目的との相性(適材適所)」だけです。
この記事では、ビジネス動画制作における代表的な3つの手法(実写・手書きアニメーション・モーショングラフィックス)の特徴を整理し、貴社のプロジェクトに最適なスタイルを選ぶための判断基準を解説します。
主要3手法の「違い」と「特徴」
まずは、ビジネス動画でよく使われる3つの手法について、それぞれの「得意なこと」と「考慮すべき点」を見ていきましょう。
1. 実写
実際の人物、オフィス、商品などをカメラで撮影する、最も一般的な手法です。
【得意なこと】
「信頼感」「空気感」「事実」を伝えること。
【向いているシーン】
社員インタビュー(採用動画)、工場やオフィスの施設案内、有形商材(アパレル・食品など)の質感アピール。
【考慮すべき点】
映像の中に映っている人物が退職したり、オフィスが移転したりすると、映像そのものが古くなってしまい、使用できなくなるリスクがあります。
2. 手書きアニメーション(フレームバイフレーム)
パラパラ漫画のように、イラストレーターが一枚一枚絵を描いて動かす手法です。「フレームバイフレーム」とも呼ばれます。
【得意なこと】
「情緒」「ストーリー性」「独自の世界観」の表現。
温かみのある動きや、ダイナミックな演出が可能。
【向いているシーン】
企業のブランドムービー、テレビCM、感情に訴えかけたいストーリー重視の動画。
【考慮すべき点】
一枚ずつ絵を描くため制作工数が多くかかります。
また、完成後にシナリオ変更などで大幅な修正が発生した場合、多くの絵を描き直す必要があるため、修正コストと時間かさむ傾向にあります。
3. モーショングラフィックス
ロゴ、図形、テキスト、イラスト、写真などの素材を、AdobeのAfterEffectsなどのソフトで動かす手法です。「動く図解」や「動くインフォグラフィックス」とも呼ばれます。
【得意なこと】
「情報の整理」「論理的な解説」「視認性」。
目に見えない概念や仕組みをわかりやすく可視化するのが得意。
【向いているシーン】
無形商材(ITツール・コンサルティング・金融商品)のサービス紹介、数値データの報告、マニュアル動画。
【考慮すべき点】
手書きアニメーションのような「情緒」や「エモさ」よりも、情報を整理したスタイリッシュな表現や、機能的な表現になりやすい特徴があります。
失敗しない「使い分け」の基準
それぞれの特徴を踏まえた上で、ビジネスシーンではどのように使い分けるのが正解でしょうか?
迷ったときは、以下の基準で選んでみてください。
「人」や「現場」を見せたいなら → 【実写】
「どんな人が働いているか」「職場の雰囲気はどうか」といった情報は、実写にしか伝えられない強みです。
採用活動や、地域密着型のビジネス紹介など、「顔が見える安心感」が重要な場合は実写が最適です。
※他社実績動画
「想い」や「ブランドイメージ」を伝えたいなら → 【手書きアニメーション】
機能説明よりも、「企業の理念」や「創業ストーリー」を伝えたい場合、独自の世界観を作れる手書きアニメーションが力を発揮します。
他社と被らないオリジナルのタッチで、視聴者の感情に訴えかけることができます。
※他社実績動画
「仕組み」や「メリット」を理解させたいなら → 【モーショングラフィックス】
目に見えないITサービスの仕組みや、複雑な料金プラン、業務フローなどを説明する場合、余計な情報を削ぎ落として要点だけにフォーカスできるモーショングラフィックスが最適です。
まとめ:目的に合わせた最適な選択を
動画制作は、どの手法が優れているかという話ではありません。「誰に、何を伝えたいか」という目的によって、選ぶべきツールが変わるだけです。
・熱量を伝えたいなら、実写
・世界観を作りたいなら、手書きアニメーション
・複雑な情報をわかりやすく整理したいならモーショングラフィックス(インフォグラフィックス)
私の専門分野はモーショングラフィックスですので、もし貴社の課題が「複雑なサービスの可視化」であれば、ぜひお気軽に「ご相談・お問い合わせ」からご連絡ください。





