初めてのサービス紹介動画の制作依頼|準備不足で失敗しないための「必須項目リスト」と「打ち合わせのコツ」

「自社のサービス紹介動画を作りたいけれど、制作会社やクリエイターに何を伝えればいいかわからない」
「とりあえず打ち合わせと言われたけれど、手ぶらで行って大丈夫だろうか……」


初めて動画制作を依頼するとき、そんな不安を感じる担当者の方は少なくありません。

基本的にはプロのクリエイターや制作会社が丁寧にヒアリングを行いますので、事前に完璧な準備ができていなくても動画が作れないということはないのでご安心してください。

ただ、事前にいくつかの項目を整理しておくだけで、打ち合わせの密度が濃くなり、制作進行が圧倒的にスムーズになります。

「持ち帰って確認します」というやり取りが減り、その分、クリエイティブな議論に時間を使えるようになるからです。

今回は、現役の動画クリエイターの視点から、「これだけ考えておけば、初回打ち合わせから最高のアウトプットにつながる」という必須項目リストを共有します。

このリストをコピペして、なんとなくのイメージを埋めておくだけで、提案の質とスピードが劇的に上がりますので、ぜひ参考に使ってみてください!

目次

【コピペ推奨】動画制作依頼チェックリスト

まずは結論から。

以下の10項目について、現時点での考えを整理してみてください。
「未定」があっても構いませんが、空欄なのか検討中なのかを伝えることが重要です。

【企画・マーケティング項目】
1.動画の役割(目的・配信場所)
2.ターゲットの悩み(誰に届けたいか)
3.それを解決するサービスの強み
4.動画を見た後の誘導先(CTA)

【クリエイティブ項目】
 5.適切な動画尺
 6.参考動画(イメージに近いもの)
 7.シナリオ構成(自社で用意するか否か)

【実務要件】
 8. 予算感
 9. 希望納期とスケジュール
10. 素材の有無(ロゴ・写真・キャラ)

それぞれの項目について、なぜ必要なのか、どう考えればいいのかを解説します。


企画の「軸」を決める項目

ここが整理されていると、クリエイターは「貴社の課題解決」に直結する提案がしやすくなります。

① 動画の役割(目的・配信場所) 
「何のために」と「どこで流すか」はセットで考えます。 

例えば「認知拡大」ならYouTube広告で最初の5秒に注力する必要がありますし、「商談での理解促進」なら営業資料代わりに詳しく解説する構成になります。

② ターゲットの悩み 
「30代男性」のような広い属性ではなく、「〇〇の業務効率が悪くて残業続きで困っている担当者」のように具体的な状況(悩み)まで絞り込みます。

悩みが深いほど、動画の訴求力は強まります。

③ それを解決するサービスの強み 
競合他社ではなく、自社が選ばれる理由(USP)です。

単なる機能紹介ではなく、ターゲットの悩みをどう解決し、どんなハッピーな未来を提供できるかを言語化します。

④ 動画を見た後の誘導先(CTA) 
動画を見終わった後、視聴者にどう動いてほしいですか? 

「Webで検索」「資料請求」「購入ページへ遷移」など、ゴールを明確にします。

ゴールがない動画は、ただ見て忘れられるだけになってしまいます。


完成イメージを共有する項目

「思っていたのと違う」という修正ラリーを減らし、スムーズに進めるための項目です。

⑤ 適切な動画尺 
動画の役割(目的・配信場所)に依存します。

・SNS広告・認知獲得:15〜30秒程度
・サービス紹介・Webサイト掲載の理解促進:60〜180秒程度

伝えたいことは山ほどあると思いますが、目的に応じて「情報を削る勇気」が必要です。(※記載の動画尺は参考です)

⑥ 参考動画(イメージに近いもの)、 資料、LP
「かっこいい」「ポップな」「信頼感のある」といった言葉の定義は、人によって異なります。

YouTubeなどで「こういう動きが好き」「このテンポ感を真似したい」という参考URLを1つでも共有してもらえると、認識のズレを一気に解消できます。

また遷移先のLPやサービスの説明をした営業資料も見せてもらえると、クリエイターも理解しやすいので打ち合わせの前に共有しておくとスムーズです。

⑦ シナリオ構成 
シナリオ(台本)を自社で用意するか、プロに任せるかです。 

もし自社で書く場合は、CAMSの法則や新PASONAの法則などのセールスコピーライティングのフレームワークを意識することをオススメします。

もちろん、箇条書きの要素だけ渡して「構成からプロにお願いしたい」という依頼も可能です(その場合、構成費が必要になるのが一般的です)。


実務的な要件

ビジネスとして円滑に進めるための「握り」の部分です。

⑧ 予算感
 動画のクオリティは「かけられる工数(=予算)」に比例します。 

「10万円以内」「30万円前後」「50万円前後」など予算感をご提示いただければ、クリエイターはその範囲内で最大限の効果を出せる演出を提案できます。

ここがわからないと、実現不可能なご提案をしてしまい、お互いに時間を無駄にしてしまうことがあります。

⑨ 希望納期とスケジュール 
「いつまでに納品が必要か」だけでなく、「いつから使い始めたいか」から逆算しましょう。 

初稿出し、修正期間、社内確認、完全納品というステップを踏むため、公開日の2〜3ヶ月前から動き出すのが理想的です。

個人のフリーランスに依頼する場合は、よりスピーディに納品いただけることが多いので、お急ぎの方は個人に依頼するのもオススメです。

⑩ 素材の有無 
会社のロゴデータ(aiデータや透過png)、製品写真、パンフレットのデータなどが手元にあるか確認してください。

素材が支給されると、制作の手間が減り、結果的にコストカットや短納期につながる場合があります。


おわりに:発注者の「準備」が良い相乗効果を生む

もちろん、これらすべてが決まっていなくても相談は可能です。

プロのクリエイターがヒアリングを通して引き出していきます。

ただ、発注者側でこの「チェックリスト」が少しでも埋まっていると、ヒアリングの時間が「確認作業」ではなく「より良いクリエイティブを作るための作戦会議」に変わります。

よりスムーズに、より良い動画を作るためのツールとして、ぜひこのリストを活用して打ち合わせに臨んでみてください。

もし「項目の埋め方がわからない」という方がいましたら、その壁打ち相手としても、ぜひお気軽に「ご相談・お問い合わせ」からご連絡ください。

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この記事を書いた人

森田 浩司のアバター 森田 浩司 ビジネスモーションデザイナー

千葉県在住のビジネスモーションデザイナー。信州大学大学院理工学系研究科 修了後、研究開発職を経験。その後アニメーション映像制作をスタートし、セールスライティングを活用してわかりやすく伝わるアニメーション映像制作を中心に事業を行う。オンラインセミナーへの登壇やアニメーション映像制作のコンサルティングなど後進育成にも力を入れている。

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