記事内に商品プロモーションを含む場合があります
こんにちはモコです!
前回に引き続きビデオサロンのバックナンバーの紹介です!
2021年8月号ですが、これを読んでなければサービス紹介動画のお仕事ができてなかったかも!と思えるレベルでとても勉強になった1冊です。
この雑誌に載っている知識を得られれば、アニメーションのサービス紹介動画のクオリティがグッと上がります。
✅インフォグラフィックの制作フロー
✅情報をアニメーションで伝えるための具体的な方法
✅インフォグラフィックの発想法
✅チーム制作のメソッドとメリット
✅インフォグラフィックに使えるピクトグラムの作り方
などを知りたい方はぜひ1度読んでみてください!
アニメーションのサービス紹介動画を制作する人は絶対に参考になるよ!
ビデオサロン(VIDEO SALON)とは?
1980年に玄光社から創刊された日本唯一の映像制作に役立つノウハウを紹介する専門誌で、毎月20日に発売される月刊誌です。
プレミアムコンテンツとして特集記事と連動したオンラインセミナー(ウェビナー)付きでも販売されています。
プレミアムコンテンツの料金表はこちらからご確認ください↓
ビデオサロン 2021年8月号
この号の特集は「情報を的確に伝えるデザインと心地よいモーションの秘訣を探るインフォグラフィック入門」です。
今、僕がメインでお仕事させていただいているアニメーションを使った動画広告やサービス紹介動画に非常に役立つ内容になっています!
インフォグラフィックとは?
データや情報(インフォメーション)を、グラフィックやアニメーションを用いてビジュアル化し、多くの人にわかりやすい形にして見せるためのもの。
ビデオサロン 2021年8月号 P16より
インフォグラフィックはグラフや地図、フローチャートなど色んな種類があるよ!
インフォグラフィック制作術
この章では
「80秒で分かる、京セラのプリンティングデバイス事業」
について、制作したLIGHT THE WAY Inc.代表である西澤岳彦さんが制作術を解説。
・インフォグラフィック制作のフロー
→スケジュール進行表も見られる
・ヒアリング、シナリオ、絵コンテ、アニメーション、ナレーションなどの各工程の解説
→各工程で意識するポイントを知ることができる
・西澤さんがインフォグラフィック動画の制作で心がけていること
・作業を効率化するためのTIPS
→プロキシの活用方法がわかる
LIGHT THE WAY Inc.
広告映像を軸としたデザイン会社
本誌では具体的なヒアリング内容や絵コンテ、アニメーション制作、ナレーション収録とMA(Multi Audioの略で音質やバランスを調整、音の最終仕上げを行うこと)がどういう流れで行われているかを書かれています。
そして西澤さんがインフォグラフィック動画制作で心がけている
「伝えたい情報を正確に、分かりやすく、魅力的に伝える」
という言葉を聞いて、僕はアニメーションの勉強だけだとダメだと気づくことができました。
動画広告が作られる目的の明確化をするためのリサーチやヒアリングの重要性やクライアントや視聴者の立場になったときの考え方がとても勉強になりました。
アニメーション映像制作って、最初はAfterEffectsが使えてアニメーションの部分ができればいいと思ってましたが全然違いました。
情報をアニメーションで伝える秘訣
この章は僕が最もおすすめしたい内容になってるので、忙しい人はこのバックナンバーだけでもみてほしいレベル!
この章では、「Payme」サービス紹介動画を制作した松浦泰仁さんから情報をわかりやすく伝えるためのノウハウが書かれています。
・Paymeで使われた5つのアニメーションの原則
・起承転結を付けたストーリー性の持たせ方
・意味のある動きの設定
・インフォグラフィックスで使いやすい音楽、イラストの発注法
松浦泰仁
1990年生まれ。首都大学東京(現東京都立大学)卒業。太陽企画株式
会社を経て2020年から独立。CGデザイナーとして「ONE SHOW」や
「ADFSET」などを受賞。CGデザイナーの仕事と並行して映像ディレク
ターとしての仕事を増やしていく。現在はCGの知識を生かしモーショ
ングラフィックや実写合成などを使った作品を中心に、企画から編集や
コンポジットまで行う映像ディレクターとして活動。ビデオサロン2021年8月号 P34 より
Paymeで使われた5つのアニメーションの原則
①予備動作
物体が動く前に、反対方向に小さな動きが入ること。
例:ジャンプする前のしゃがみ込む動作など
②演出
本来ではカメラワークや画面のレイアウトですが、松浦さんなりの解説がされています。
③継続する動きと後追いの動き
これは物理の慣性の法則ですね。
例:人が振り向いた後に髪の毛が少し遅れて揺れるなど
④副次的な動作
メインの動作を補う小さな動作のこと。特にキャラクターの感情などを引き立てるための動作です。
例:落ち込んでることを表現するための肩を落とす動作など
⑤アピール
作品をより魅力的に見せるための動作やデザインをすることで、視聴者の目を惹きつけることが重要ということ
これらのアニメーションの原則がPaymeの動画でどのように使われているか解説されています。
そして予備動作に関してはキャラクターの手の動きの予備動作のグラフエディターの解説まで載っています。
起承転結を付けたストーリー性の持たせ方
インフォグラフィックを単なる「説明動画」にしないための工夫について解説されています。
シナリオの起承転結を持たせるだけではなく、アニメーションや音楽などからもアプローチしている内容はとても参考になりました。
この内容を知ってから内容が盛り上がるところで、音楽のサビ(盛り上がる部分)を入れる工夫を取り入れています。
最前線で活躍するプロのクリエイターはシナリオに合わせた音楽の緩急も考えて映像制作をしていると知ったときは驚きました。
意味のある「動き」の考え方
このPaymeのアニメーションの動きにどんな理由を持たせているのかを一部ですが知ることができます。
考えなしにシェイプトランジションでカット切り替えるだけではダメなんだ…
これを知ってからカットの繋がりや動きの意味をとても意識するようになりました。
インフォグラフィックで使いやすい音楽、イラストの発注法
音楽の経験がある松浦さんだからこそ映像の音楽にもかなりこだわられているのがわかる内容でした。
イラストに関してはインフォグラフィック用としては使いにくいイラストについても書かれています。
あとは音楽とイラストの発注の要点がまとめてあって、いざ自分が発注するとなったときに役立つ内容だと思いました!
インフォグラフィックの発想法
この章ではシンユー合同会社 代表の川原健太郎さんが下記の動画について解説してくれています。
川原さんといえばYoutubeのチュートリアル「TORAERA DOUGA」を知っている人が多いんじゃないでしょうか。
映像制作を始めたときから、とてもお世話になっているYoutubeチャンネルの1つです!
・モーショングラフィックの受注制作の流れ
・インフォグラフィックのデザイン、アニメーションの考え方(発想法)
・川原さんがインフォグラフィックアニメーション制作時によく利用するおすすめのサービスやWEBサイト
モーショングラフィックの受注制作の流れ
ここで川原さんの場合のモーショングラフィックの受注制作の流れを学ぶことができます。
前の章の西澤さんの制作の流れとほとんど一緒だということにも気づけると思います。
その制作の流れの中でのポイントを川原さんが解説してくれています。
個人的には「概算見積作成」と「制作費の相談」のポイントが非常に勉強になりました。
どうやって制作費用を見積もっているかという情報はあまり聞けないですからね!
視聴者の感性に訴えるインフォグラフィックアニメーション
ここでは川原さんのインフォグラフィックアニメーションの発想法を事例をもとにパートごとに紹介されています。
Part01 「言葉で連想」
どんな動きを選ぶのか言葉から連想する
Part02 「視線誘導」
目線を動かす文字組を動きで表現
Part03 「感情を表現」
言葉で連想し、視線を誘導し、感情で表現する
Part04 「背景色の考え方」
場所やシチュエーション、感情で色分けする
僕もナレーションなどの原稿からの言葉から連想することが多いので、非常に参考になりましたし、こういう考え方もありなんだと再確認できました。
そしてここでアニメーションとの親和性の高い「漫符(まんぷ)」について紹介されています。
漫符とはマンガで使われるの記号表現で感情や状態を視覚的に表現するために用いられる(例:焦っている汗、ため息、ひらめきの電球など)
漫符表現を使うことで、感情をより伝えられるので僕もよく使っています。
下記の動画では
・悩んでいる「はてな」
・もやもやの「ぐるぐる」
・ひらめきの「電球」
を使っています。
次に視線の誘導テクニック。
注目して欲しい部分に花火のアニメーションを入れたり、色を変えていたり。
逆に意識させたくない部分は動かさない工夫をしていることも参考になりました。
「空間や感情も考慮した視線誘導」というのも解説されているので、興味がある方は本誌を見てみてください。
そして感情の表現についてですが、ここでは「ネガティブ」と「ポジティブ」をどう表現しているかを解説してくれています。
最後に背景色の考え方です。
「場面」や「感情」で背景色を分けるやり方について解説してくれています。
また「トランジションの六角形にもこんな意味が…!」と色々と気付かされました。
チーム制作のメソッドとメリット
この章ではminmoobaさんが解説してくれています。
minmooba
日英バイリンガルの映像ディレクター。京都市立芸術大学美術家卒。関西育ち。ロンドン留学、制作会社、外資系事業会社などを経て2018年からフリーランスとして活動を始める。映像作家100人2020選出。ストーリードリブンな映像制作を軸に、メッセージを「伝わる」かたちで表現。イベントやセミナー登壇、メディアの寄稿なども精力的に行う。
Twitter ID @minmooba https://moobastudio.com/ビデオサロン2021年8月号 P54 より
チームのディレクションをしたいと思っている方におすすめの内容となっています!
・チームディレクションの強み
・効率的なチーム運用に不可欠なツールと考え方
・フォルダ構造の例(雛形)
・ワークフローの実例
ファイルのやり取りはやはりクラウドで行い、フォルダ構造も事前に決めておくとチームで共有するときに困らないということを知りました。
またスタイルフレーム(デザイン)を作る際に実際には映らない画面外の部分も作っておくことと、動かす前提でレイヤー分けを行っていることが解説されています。
これからディレクターとしてチームで制作を行う人はぜひ読んでおくと役立つ内容ですね!
インフォグラフィックに使えるピクトグラムを作ってみよう
この章ではインフォグラフィックの入門としてIllustratorとAfterEffectsを使ってピクトグラムを作成する方法を山下大輔(ヤマダイ)さんが解説してくれています。
ヤマダイさんは映像講師として活動されていて、いつもセミナーとかで初学者の方にもわかりやすく丁寧に解説してくれています。
そしてXのアカウントはフォロワー5.4万人越え(2024年11月時点)で、参考になる情報や動画を投稿してくれています。
本誌では、なんと「動画つき」でわかりやすく解説してくれています!
すぐに挑戦できる内容になっているので、初学者の方にとてもオススメの内容です。
テキストだけよりも、やっぱり解説動画があるとわかりやすいですね!
まとめ
2021年8月号のビデオサロンはアニメーション映像制作に携わる人は必読です!
しかもこのボリュームで約1,300円でお釣りがくるなんて本当にありえないレベル。
SNSで出回っている情報商材を買う前にこのビデオサロンを検討してみてはいかがでしょうか?
しかもビデオサロンのバックナンバーはKindle Unlimitedで初回30日無料で読むことができるんですよ…。
無料期間で試しに読んで、いいなと思ったら購入をオススメします!
そんな感じで、おわります!